空港内で発生する疾患で多いのは、消化器疾患、呼吸器疾患、外傷などであった、という報告があります。実際に空港内クリニックを受診するのは空港勤務者が最も多く、次いで旅行者、航空機乗務員と続くようです。
旅行者は、日常と違う行動パターンとなり、航空機という乗り物に乗り、人混みを移動します。感染者と接触することも考えられ、合わない食べ物を口にすることもあるかもしれません。海外旅行の場合には、日本国内ではまれな感染症に罹患する可能性も考えられます。
旅行への期待と緊張のため興奮状態となっており、循環器疾患となる可能性も高くなり、注意散漫となって転倒し受傷する機会も増えることも考えられます。
大阪国際空港において、発熱、胸痛、腹痛、吐き気、ふらつきなど急な症状が出現したり、ケガを受傷されれば、当センターへの受診を検討してください。